女性誌の誌面デザインとコンテンツの比較(40代女性デザイナーの目線で)

デザイナーになりたての頃、「女性誌は目を通したほうがいい」って言われたことありませんか?

私は女性なので、普通に雑誌は時々見てました。特に最近は、楽天マガジンなどに登録すれば結構な数の雑誌がタブレットで読めますよね。

最近楽天マガジンに登録したので、これを機に、デザイナー目線で「どの誌面デザインからインスピレーションを受けやすいか、どれが先輩として参考になるか」をまとめてみました!

あくまで個人の感想にはなりますので、批判をしたいわけではございません。予めご了承ください。

Precious

この雑誌は、高価なブランドを扱うECサイトのデザインを任されたときに目を通して欲しいと言われた雑誌です。

200万円の腕時計の紹介など、世界でも最高級のブランド品の紹介が多いです。ロレックス、シャネル、イブサンローランなど。とてもじゃないですが、普通の会社員では手が届きません。起業家や、大手企業の役員になった女性でないと買えないかな?

とはいえ、では200万円の腕時計がどんなものなのか?どうしてそれだけの価値があるのか?を学ぶには非常に良い雑誌です。

また、掲載されているファッションも確かにハイセンスです。10万円のスポサンを紹介された時はどうなの?と思いましたが、8月号では普通に戻りました…。

誌面デザイン:

確かに写真の撮り方やトリミング、キャッチコピー、明朝体の使い方やレイアウト配置など超ハイセンスでスタイリッシュですが、購買層がお金持ちすぎるので、時々見て思い出す世界ですかね。また、リッチではあるものの、デザインとしては斬新でもないです。

デザインより写真、コピー、世界観の表現の参考になりそうです。

VERY

「お子様がいる30~40代の中堅お金持ちくらいの層」を目指しているような印象を受けます。

誌面デザインはここが一番面白く、参考になります。誌面に活力があり、カオスな情報量を楽しくレイアウトし、面白そう!という雰囲気を見事に作り出しています。アイデアのインスピレーションも受けやすい。

コンテンツとしては、子供がいないと少し寂しい感じがするので、読者が限定されがちかなと思うのと、ここに掲載されているアイテムを買えるほどお金持ちの母親ってどのくらいいるのかな、という疑問は沸きました。

それを度外視すれば、非常に参考になるデザインなので、男性デザイナーでも目を通すといいんじゃないでしょうか。クリエイティブです。

LEE

VERYと購買層が似ていそうですが、こちらは子育てについては特に言及していません。そういう人もいるしそうでもない人もいる感じ。

誌面デザインはシンプルで素気ないですが、上品です。実は一番好きな誌面デザインは、こちらの雑誌です。

シンプルで上品だけど高級すぎないデザイン、と言われたらこちらを参考にできるかもしれないですね。

掲載アイテムは価格にバリエーションがあり、高いものも安いものも色々あって、参考になります。また、料理についてもライフハック的なアプローチで時短なレシピなどがあり、知性の高さをうかがわせます。

BAILA

コンテンツとしてはファッションだけでなく読み物や企画が多く、それなりに面白いですが、自分を愛そうとする感が強くて若干苦手です。

誌面デザインは良いと思いますが、上記に挙げたものほど素敵ではないかなあ。

Oggi

30代向け。正直微妙なデザインではあります。アマゾンプライムリーディングに入ってるので、見ないよりはましかなくらいの存在。特に褒めるところはないかなあ。

STORY

40代向けということで見てみたのですが、全体的に力もデザインも弱く、次も読もうとは思いませんでした。