縄文杉登山 初心者の日記【2021.05】

縄文杉

ガイドツアーに参加するべき?

1日参加して思ったけど、ガイドツアーに参加したほうがベター。初心者はほぼ必須。

時間配分がわからないし、登山のコツを色々教えてくれるし、屋久島のこともすごくたくさん教えてもらえる。何しろ歩いたり登ったりしているだけなので、ガイドブックを読んでる暇はないし、ガイドのトークのほうが頭に入りやすい。

あと最悪、怪我をしてもガイドさんならすぐに対応してくれる。

スケジュール

朝、4:15ホテルロビーに集合。ほとんど寝れていないが、徹夜は絶対にいけないので、寝れなくても電気を消して休んでおくべき。長い一日が始まる。

大体お昼休憩頃に縄文杉(折り返し地点)に着く。

トロッコ道から登山道に移る時が一番きついので、心してかかろう。

下山はびっくりするほど早いし楽である。

大体帰りは17:00のバスで、ホテルに着くのは18時くらいだ。寝てしまう前に、夕食の送迎をお願いして、そのあとなるはやでお風呂に入っちゃいましょう。寝オチしますw

持ち物

屋久島猿
屋久島猿

レンタル品

初心者はレンタルで十分である。登山三点セットがいいと思う。ただし、レインウェアは2日目の大雨には耐えきれず、最後は肌着まで濡れてしまった。だから、レインウェアのトップスは一着買ってもいいかもしれない。

登山靴はレンタルで十分だったけど、今後もアウトドアするなら使えるので買ってもいいかも。

ザックは私は普段使わないので、レンタルでいいと思った。ザックカバーは付属でついてくる。

お弁当2食分

食べないと体力がもたない。

多くの場合、ホテルが手配してくれる。私はRAKUSAホテルですべて手配していただきました!
RAKUSAは夕飯の送迎もしてくれます。まじでお世話になりました。

もっていって正解だったもの

トレッキングパンツ(ズボン)。これは必須なので、アウトドア用品店で試着して事前に買っておこう。とても軽量で動きやすく、すぐに乾くので、日常でも使えると思う。ポケットがついてると色々な面で楽ができる。最近のはデザインが悪くないし、ロゴも控えめなのでオフィスでも着れる。

小さい水筒。飲み水は山の水をそのまま吐き出している水飲み場が4,5か所あるので、そこで水筒に汲んでしまうと楽。そこらのミネラルウォーターより全然美味しい。体が慣れてないと、少しお腹がごろつくけど。

Apple Watch。もともと防水だし、防水モードもあるので、時間を見たり、歩数を測るのによかった。

同じくiPhone。主に写真撮影に使った。けど、雨の日はカバーつけるか、やめといたほうがいいかも。浸水しました。(数日で乾きますけどね)

携帯トイレは使わないけど、あると心理的に大変安心。万一のために絶対もつべき!

心理的に安心といえば、ばんそうこう。実は親指の爪がはがれかけていて、とても危険なので、行きのバスでばんそうこうを巻いた。巻いてなかったら、強引にはがれたりして、出血したかも。

ポケットティッシュとタオルハンカチ。

お菓子。できればチャックつきの袋に入っていて手が汚れないもので、粉が落ちてこないもの。キットカットの小さい丸いのを買っていったんだけど、めちゃくちゃ食べやすかったし元気が出た!

登山用ソックス。店員におすすめされて三千円もするやつを買ったけど、靴擦れもマメも出来ず、大変優秀だった。屋久島は写真を見るとわかるけど、花崗岩でできているので、着地する足場が岩であることが多い。厚底の靴や靴下でも足裏が痛くなる。ウールなので、水を吸っても重たくなりにくいので、2日目も同じソックスで行った。

ビニール袋、ジップロックは必須。ただ、わけわかんなくなるので、色とか紐とかつけたほうがいいかも。

もっていけばよかったなと思ったもの

肌着や、長袖の服は、スポーツウェアがいい。汗をかいても蒸れない化繊製品のあれだ。アンダーアーマーとか、アディダスとか、プーマのやつ。屋久島は湿度も高いし、雨も多いので、汗を吸うと全然乾かない。

首に巻くもの。でも巻くと落ちるから、ネックゲイターやネックウォーマーのほうがいい。

防水カメラ。iPhoneのカメラに浸水した…。

薄手のグローブ。早朝はかなり寒い。軍手は保温はできるけど、カメラなどの操作がしにくいし、手にフィットしない。

薄手のフリース。早朝の寒さは震えがくるレベルだった。でも綿のスウェットはやめたほうがいいので(湿気を吸って重くなる)、フリースあたりがベスト。

別にいらなかったもの

帽子とサングラス。GWはまだ要らない。ちょっと邪魔かも。あと、森の中は快晴でも日焼けしない。

GWはヘッドライトもいらない。

注意点いろいろ

雨の日は結構濡れるので、最後にホテルに戻ったり、港で着替えると思うので、トランクの上の方に乾いた着替えを下着も含め用意しておくと帰りが楽!靴下はほぼ必須。

写真スポットで止まってはくれるけど、一眼レフを構える時間はあまりないので注意。雨などを考えると、防水コンデジやGoProが一番無難かなあ。

肉体的負担のほどは?

縄文杉コースはふくらはぎが激痛。それから筋肉痛より疲労がすごかった。とにかく最後のバスはぐうぐう寝てしまう。できればホテルの近くの温泉に行くなど、手配したほうが良い。温泉では、水風呂と、普通の温泉を何度か行き来して、アイシングしたほうがいい。

人によって下山がきつい人もいるんだけど、下山のコツは、重心を前にかけすぎないこと。また、足首に注意。膝とつま先はなるべく同じ方向に向けよう。

ガイドさんがストックをかしてくれることもあるけど、レンタルもできる。

食事はできるだけ肉を頼む。タンパク質を補給することで、筋肉が回復しやすくなる。プロテインバーをもっていくのも有効だと思った。屋久島にはドラッグストアが何軒かあるので、プロテインバーを買い足すこともできると思う。

iPhoneとApple Watchが記録してくれた歩数など

1日で 歩数:39877歩 登った階数:92階(……) 距離:28.2km

全体を通して、縄文杉コースに対して感じたこと

木は生きている。ものを言わぬが、必死で生きている感じがした。

そこには母性というよりは、父性的なものを感じた。

大体の映画やアニメでは木は男性の声でしゃべるけど、そんな感じだ。

木っぽい男の人っていいんじゃないかなあと思った。

屋久島の人たちは比較的おとなしくて、パリピ体質の人はほとんどいない。それは、屋久島の森がものを言わぬストイックな精神を教えてくれるからかもしれない。

縄文杉はとてもハードな行程で、正直試練としかいいようがない。普段スクワット60kgで鍛えていても、どうしても筋肉痛にはなるし、できれば30代でクリアしておきたい旅程ではあった。

でも、あの稀に見る生命力の高い森は、いつ来ても素敵だろうし、パワーチャージできると思う。縄文杉登山コースをクリアすることで、だいぶ精神的に屋久杉のような強さをもらったと思う。