ペナン、ジョージタウン 2025
ジョージタウン(ペナン)とは

ジョージタウンという名称の町は世界にいくつか存在するが、ここではマレーシア・ペナン島のジョージタウンを取り上げる。
ざっくりいうと、ペナンは元々クダ王国というイスラム国家であったが、1786年にイギリスに所有権が移り、1941年は日本領、1945年第二次世界大戦終結後イギリスに返還、1957年には植民地としての支配から独立し、マレーシアとなる。
このエリアは貿易が非常に盛んに行われており、オランダ、フランス、中国、インド、アラビア商人などの船が立ち寄り、水などの補給をしていた。ジョージタウンはその名残として、オランダのようなデザインの街並み・家屋や、各国家の寺院などが残されており、世界文化遺産に指定されている。
実に多彩な言語や文化が根付いており、リトル・インディアなどほぼインドである。ちょっと怖かった。また中国語のお店が非常に多かった。
アレカホテル ペナン
Areca Hotel Penangを選択した。ここはビジュアルで決めたがすごく雰囲気が良かったのでお勧めしたい。場所的にはコムタバスターミナルまで徒歩8分程度。ホテルから出て西に向かうと歩道橋があり、エレベーターを使ってスーツケースを運べる。時間があれば空港からバスで来て、バスで帰れる。
特にインテリアがよく、ジョージタウンに来た感があった。

お水は2本もらえるので、冷蔵庫で冷やして翌日の観光に持って行った。フロントでスーツケースを預かってくれるし、丁寧に引換券も渡してくれた。
クー・コン・シー

中国福建省から移民したク―氏一族によって1906年に建造された寺院。装飾がとにかく圧巻なので小さいけどぜひ見てほしい。この装飾は現代の技術では再現不可能とも言われている。

有料なので、それほど人で混雑はしてないが、ペナンは団体旅行がどさっと入ってくることがある。遭遇したら残念。なぜか、この団体さんが白人のパターンが多く、街中の観光客も白人が多めだった。あとは中国人が多い。
「アンナと王様」の撮影ロケ地である。「王様と私」ではない。
スリ・マハ・マリアマン寺院
1883年に建てられたヒンドゥー寺院。リトルインディアというインド人街にあるのだが、これがものすごいインドすぎて怖くて入れなかったw多分なんかのイベントが行われており、怒号みたいな叫び声がしていたためである。
入り口のガネーシャがガチすぎた。


リトル・インディアはあまりリトルではなく、そこだけまじでインドだった。ちょっと怖い感じ。でも私が映画で観たインドだ。
観音寺

ペナンでもっとも古い中国寺院。
ここは無料で入れるので人だかりができていたが、正直何を見ていいのかよくわからなかった。大混雑だったので雰囲気だけ把握して出てきた。
こちらのお香がかなり目にきついやつで、あまり長時間いられなかった。ビジュアル的には良いんだけど。中国の旧正月が終わりつつある時期で、そこかしこに赤い提灯と、蛇の飾りなどがあって華やかだった。

プラナカンマンション
「プラナカン」というのは、15世紀後半から数世紀にわたって移住しマレーシアに根付いた主に中華系移民の末裔のことを指す。中国人と地元マレーシア人の女性が結婚して生まれた子孫は、男性はババ、女性はニョニャと呼ばれていた。この文化の料理はニョニャ料理と呼ばれている。
またプラナカンには大富豪が何人かいて、このお屋敷はそれの一つであり、どんな贅沢な暮らしをしていたかが見て取れる博物館になっている。

ここは一度は見た方が良いと思う。特に女性うけしそうな、豪華なお屋敷で、「プラナカン」を体験できる。
面白いのが、映えるからか中国人の若い女性がコスプレをしていたるところで写真を撮っていたところだ。大体家族か友人同士かカップルで来て、あらゆる場所でポーズを撮って撮影している。カラフルで見るだけでも楽しかった。家具やインテリア、建築も面白く、昔のビーズシューズやお裁縫道具、食器やキッチンなども展示されている。
このへんでランチを探したのだがどこも混んでいたので、このマンションの隣にあるNyonya Palazzoで食事をした。コスプレした中国人がそのままの格好で食事をしていた。1階は衣装貸し出しやヘアメイクのお店である。食事はここが一番高価で、1400円位したが、味はかなり良かった。特にペパーミントティーが暑い気候にピッタリ。青いライスがハート型にくり抜かれていて、見た目も可愛い。これが、「ニョニャ料理」なんだそうだ。あとニョニャ文化のお菓子、ニョニャ・クエがたくさん用意されて他ので、お菓子を食べに行くのも良さそう!

ジョージタウンはカフェがたくさんあるそうなので、余裕があればカフェ探しをしたかった。
ニョニャ・クエはクアラルンプールのホテルでも一切れもらえたんだけど、美味しかった!
St. George Church

セントジョージ教会は中で何かイベントをやっていて入れなかった。真っ白!で綺麗な教会である。
近づいてみたらどうも中からカラオケみたいなのが聞こえた。コンサート???
シティホール

いわゆる市庁舎だが、こちらも真っ白でとても綺麗!中には入れない。こんな建物で公務員してみたいよね。
海にとても近いので、海を眺めて少し休憩。超・豪華客船が入ろうとしていた。タイタニックみたいだった。ペナンの海は、ジョージタウン周辺は正直あんまり綺麗ではないと感じた。色は、ミントグリーンで福岡の海の色に似ている。

このあと、チョン・ファッ・ツェ・マンションに寄るつもりだったんだけど、なんと予約制で当日はもう枠がないという。
有名な建物なのでがっかりした。
そしてこの近所の「ホン・ギャップ」に寄るつもりが、こちらも休業中!日曜日なので、しばらく営業しないつもりだろうか。
ここで疲れてきてしまい、荷物を預けたアレカホテルに戻る。このホテルから、コムタウォークのあるTHE TOPを横目に見ながらバスターミナルへ向かう。
途中でプランギンモールというのを見かけると思うけど、ここは迂回しないとバスターミナルに着かないのだが、バスターミナルが非常に小さいので私は通り過ぎてしまった。「こんなところに?」という、プランギンモールの裏にターミナルがあるので、気をつけてほしい。また、プランギンモールは電子ガジェットばかり置いていて、食べ物飲み物は少なめでとても混んでいた。

ちなみにプランギンモールの西側の出口にクレジットカード利用可能なコインロッカーがあったので、役に立つかもしれないので写真も置いておく。
コムタバスターミナル
バスターミナルには一応コンビニ、食堂、ドリンクスタンドがある。

私はプランギンモールの手前でカフェに入り損ねて、喉がカラカラだった。このドリンクスタンドには飛びついた。空港行き5番バス停のすぐ目の前にあったため、一本バスを見送ってまでこのレモネードをお願いした。3リンギット。やっぱり安い。
ジョージタウンはとにかく暑いので、次々と客が入ってはドリンクを買って行った。
空港行きのバスは、102、401、401E。金額は2.7リンギット前払いで、お釣りはくれない。
バス自体は大きくてスーツケースを持っていても大丈夫だった。
夕方になるちょっと手前くらいだったので空いていて、しっかり座れた。ネットでは一時間半はかかることがあるので急ぎの人にはお勧めしないと書かれていたが、なんと40分でついてしまった。
ペナン国際空港
バスが異様に早く着いてしまい、ゆっくりすることができたんだけど、どうにも、お店があまりない。コーヒーを頼もうとしたら「コピしかない」と断られた笑。コンビニで水を買って、30分ほど涼んで休憩。ここからバティックエアにチェックイン。
ゆるい検査を通り、チェックイン後は先に夕飯を食べることにして、マレーシアで有名な「OLD TOWN WHITE COFFEE」というカフェでナシレマとコーヒーをいただいた。割高であるが、きちんと感がすごいある。

私が食事を始めたらどんどん後から人が入ってきて満員になった。
これでスバン空港でウロウロしなくて済むと安心したのだが…。
スバン空港

スバン空港はクアラルンプールの知る人ぞ知る、国内線用の小さな空港である。バティックエアの国内線はこちらに到着することが多いらしい。着陸時、ギリギリまで街並みが見えるので結構怖かったが、操縦はとても上手だった。市街地への交通手段は、一応鉄道もあるらしいのだが本数が少ない。空港内はとても綺麗で飲食店もあるし、手荷物もマッハで出てくる。空港自体は悪くないなと思う。
しかし、スバン空港に着いたらエアポートタクシーを使うつもりだったがどこをみてもそれらしきものが見当たらず、10分ほどパニクっていた。
Grabは相変わらず繋がらなかった上、スマホの電池がかなり少なくなってきていた。モバイルバッテリーを接続しながらも、この旅最大のパニックを味わっていた。
スーツケースを引きずりながら、ダメもとで近くのクリスピークリームドーナツの出店をしているお姉さん方に「どこかにノーマルなタクシー拾える場所はある?」と英語で聞いたら「そこにカウンターあるよ」と言われる。すごいわかりにくい場所にあった。エアポートタクシーカウンターは、ペナンだと真っ正面で待ち構えていたので。


タクシーカウンターはおばちゃんが管理していて、テキパキとカード決済でタクシーを無線ですぐ呼んでくれて、待機していたドライバーのおっちゃんがすぐに来てくれた。Grabよりは高くなるのだが(65リンギットはまあまあの金額である)、おっちゃんが張り切って40分でホテルまで飛ばしてくれた。みんなGrabを使うので、タクシー運転手は暇にしていたのだ。
途中インド人のフェスティバルで渋滞してしまって愚痴っていた笑。
Grab渋滞で交通整備のおじさんがずっと笛を鳴らしていたので、個人的にエアポートタクシーはもっと使われていいと思っている。一瞬で乗れるし。ペナンも、やる気はそんなになかったが、すぐに出発してくれた。
かなり疲れていたが、Four Points by Sheraton Chinatownはものすごい綺麗なホテルで、俄然テンションが上がり、その日はよく眠れた!
ジョージタウン 写真ギャラリー
昔の名残を残しつつの、味わい深いジョージタウンは写真の撮りがいがありました。ということでいくつかここにアップしておこうと思います。








