北海道旅行[1]知床五湖
2023年GWは悩んだ挙句、人生初の北海道旅行を敢行した。
北海道というのは広い。
まずは楽天マガジンで3冊ガイドブックをダウンロードし、おおまかな概要を得る。ガイドブックというのはバカにできない。なんだかんだ編集能力がWEBサイトより格段と上なのである。また写真も、最高の写真を最高の部分だけカットしてつくってあるし、どこがみどころでどこはオプション的な場所なのかコントラストをつけて編集してあるのでわかりやすい。
ざっくりと把握した結果、「北海道らしいだだっぴろい雄大な景色が見たい」と決まり、知床五湖と網走監獄の組み合わせなら地理的に無理がないと判断。宿は網走にとり、飛行機は遅い時間しかとれなかったので、翌朝から知床五湖へレンタカーを飛ばした。
知床五湖は正直辺鄙な場所にあるのだが、一週間前から混雑状況などをツイッターで観測していた。公式のツイッターアカウントが渋滞などを報告してくれるのだ。
ゴールデンウイークの知床
GWが始まると、さっそく駐車場の渋滞情報が流れ始める。また、万一ヒグマが出た場合、散策禁止になる可能性もあり、事前のチェックは欠かせなかった。何しろ網走から車で片道2時間近くかかるのである。北海道はかなりスピードを出せるものの、あまりスピードを出しすぎるのも危険だ。
渋滞は駐車場の手前だけで、最高50分くらい待つこともある。その日は50分となっていたので、先に昼食を知床自然センターでいただいた。ここはスープカレーかからあげくらいしかおいてないのだが、カレーはとても美味しかった。ココナッツミルクが入っているようなクリーミーさがあった。せっかくなので自慢のコーヒーもいただいたのだが、北海道のコーヒーというのはAIR DO機内提供も含め味が優しくて大変気に入った。
少しゆっくりしてから、知床五湖フィールドハウスにむかう。この時点で渋滞20分に減少していて少し助かった。
渋滞中、ゆるい坂道だったので、発進時にわずかに下がる前方の車が少し怖かった。
地上散策路、大ループ
知床五湖フィールドハウスでレクチャーを受けてから地上遊歩道に入れるのだが、高架木道というチートなルートもある。
とはいえ、私に言わせれば高架木道はあまりにもつまらないとしか言いようがない。
地上遊歩道は急ぎで90分。まったり楽しみたいなら2時間見て置けば充分。足元は雨が降っていなければ普通の林道で、坂道もそんなにない。登山ではないが、トレッキングシューズがおすすめされている。が、屋久島に比べたら楽勝すぎる道であった。
レクチャーは主にヒグマの対処法が10分ほど。怖いことを言われまくるのでおっかなびっくり林道に足を踏み入れる。
以前富士山五合目で冗談で買った熊鈴(社員旅行だったし、登山はなかった(笑))をここぞとばかりに鳴らしまくって進んだ。
この鈴が無茶苦茶音が大きくてうるさいのだが、ひとり旅の私の存在感を知らしめるには素晴らしい道具だった。人間のほうが振り返るくらいである。
しかし、鈴がないと途端に不安になってしまうので、鈴、最高。たかが鈴。されど鈴である。
必要な持ち物は以下。
歩きやすい靴(雨の翌日などはトレッキングシューズ、長靴など)。知床五湖は湖以外にも水たまりが大量にあり、全体的に沼っぽい場所なので、ぬかるみにはなりやすい。
熊鈴。
重ね着できる服。(5月は太陽が出てれば、ダウンは必要なさそう)
日焼け止めを塗っておくか、帽子(日光強め)。
念のためレインウェアか雨合羽。
甘くない飲み物。
リュックサック。
反対にもっていってはいけないものは、お菓子などの食べ物。
登山ではないので、コンパスやストックは必要ない。
大ループ写真集。
大ループは五湖すべてを見ることができる。方向は一方通行。
第五湖。
まだ、鬱蒼としているがなかなか秘境っぽくていい雰囲気。この時はまだ暗かった。(当日の天気は曇り)
第四湖。
これはこれで綺麗。
三湖。
だいぶひらけてきた。
第二湖。
これが一番きれいだった。一湖しか観れない高架木道はあまりにももったいない。
第一湖
この写真には湖自体は映っていないが、高架木道から見られる。十分雄大な景色であるが、GWだとかなり混んでいるので、散策した気分になれない。地上遊歩道には最初こそ10人くらいでスタートだが、どうせペースがばらける。最初は私が先頭だったのに、五湖の時点で撮影などをしてたらどんどん追い抜かれた。
静かな散策路に鳥のさえずりが聞こえ、春の知床は最高に綺麗。天気予報は曇りだったが、途中からかなり晴れてきて美しかった。ヒグマさえ出なければ最高だ。(まあ、普通あんまりでないらしい)
時期的な話
渋滞に関しては、私が2:30くらいに駐車場から出ようとしたらまだ車が待っていたので、GWで晴れたら大体仕方ないと思ったほうが無難かもしれない。電車があるわけでもないので、、
大型連休を外したほうが無難かもしれない。
そしてGW明けから7月くらいまでヒグマが活動期に入り、近づくと大変危険なため、ガイドが必須となっている。そうなると金額が突然高くなるので注意。5000円くらいかかる。
ただ、知床連山の上の雪が完全に消えてしまうとちょっと景色に迫力が無くなる気もするので、GWは時期的には最高だと思われた。しかもGW中は入場料250円なのでやっぱり、安い。
動画
結構迫力のある動画が撮れたので、シェアしてみる。鳥のさえずりと、湖面の模様が最高。